微生物薬学セミナー
2013/12/02
熊本大学拠点形成研究B主催特別講演会 「定量的プロテオミクス技術を用いた血液脳関門におけるABCトランスポーターのin vivo輸送機能の再構築について」 東北大学大学院薬学研究科 薬物送達学分野 助教 内田 康雄 博士 <講演要旨> 薬物の脳移行性を制御する血液脳関門のトランスポーターについて、ヒトin vivoの輸送機能を理解することは中枢疾患治療薬の開発において重要な課題です。本御講演では、内田博士らが開発されたin vivoのABCトランスポー ターの輸送機能をin vitro実験系から再構築する手法を中心に、トランスポーター研究におけるLC-MS/MSの有用性を実例とともにご紹介して頂きました。 微生物薬学セミナー 特別講演会 血液脳関門におけるP-glycoproteinの一分子あたりの輸送機能変動の制御機構の解明 :最新のリン酸化プロテオミクス技術による新たな研究戦略 東北大学大学院薬学研究科 薬物送達学分野 修士2年生 星 裕太朗 <講演要旨> 病態時の血液脳関門では、リン酸化調節機構を介して、短時間でP-glycoprotein (P-gp/MDR1/mdr1a)の輸送機能が自身のタンパク質発現量の変動無しに変化します(単分子輸送活性の変動)。本御講演では、網羅性と定量性に優れた最新のリン酸化プロテオミクス技術を活かした、病態変動機構の解明のための新たなアプローチ方法についてご紹介いただきました。